2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2018イタリア旅行(その三)

ローマにて。 サン・ピエトロ大聖堂、コロッセオを見学したあとスペイン広場へ。 スペイン広場、トレビの泉、真実の口といったローマの名所をわたしが知ったのは映画「ローマの休日」を通じてだった。スペイン広場でのオードリー・ヘプバーンの王女は美容院…

2018イタリア旅行(その二)

イタリア北部を中心とする旅は今回が二度目、なかではじめて訪れたのがボローニャだ。中世の塔が多く遺るここは学問、経済活動の盛んな都市として知られる。 ここにはずいぶん長い距離の柱廊(ポルティコ)がある。雨の日にはすこぶる便利で、総延長距離は42…

2018イタリア旅行(その一)

十一月二十八日成田空港を出発しミラノへ着いた。 このまえ北イタリアを主に旅したのは二0一三年の秋で、ミラノ、フィレンツェ、ポンタシエーベ、ローマ、シエナ、ピサ、ヴェネツィア、ベローナを訪れた。 今回はミラノ、ヴェネツィア、ボローニャ、ピサ、…

『クリード 炎の宿敵』

一九七六年に公開され大ヒットした「ロッキー」は以後シリーズ化され、一九九0年の第五作「ロッキー5/最後のドラマ」で打ち止めといわれたが、おどろいたことに十六年経った二00六年に「ロッキー・ザ・ファイナル」が、そうして二0一五年にはスピンオフ…

2019読書はじめ

「今年はと思ふことなきにしもあらず」。 一八九六年(明治二十九年)の年初に詠まれた子規の句で、この年、かれは脊椎カリエスと診断されたから結果的に腹をくくらなければならなくなった年の年頭の所感となった。そのなかで翌明治三十年には雑誌「ホトトギ…

旅と長命

「月を笠に着て遊ばゞや旅の空」。 作者の菊舎は江戸後期の俳人で、二十四歳のとき夫と死別、二十九歳で剃髪し『奥の細道』を逆コースでたどる最初の大旅行に出て、その後生涯を旅に明け暮れ、七十四歳で歿した。 上の句は二十八歳で旅立ちを決意したときの…

年のはじめ

ニ0一九年、六十九歳を迎える年がはじまった。 元旦はおせちと酒とニューイヤー駅伝をテレビ観戦、二日は大学ラグビーと箱根駅伝をテレビ観戦、そして三日は箱根駅伝の応援とアンカーたちの出迎えというのがここ数年のわたしの三が日で、ことしも昨日三日は…

お年賀

あけましておめでとうございます。 中国は宋の時代、趙季仁という人は、人とのまじわり、読書、自然の三つを人生のたのしみとしました。永井荷風は「葷斎漫筆」で「人生老後の清福」として読書とお茶と熱燗を挙げています。 ここからうかがうに人生のたのし…