2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あきる野市での柳家小三治独演会

NHKBSで「刑事マディガン」の放送があった。これまで見逃していたドン・シーゲル監督作品でマディガン刑事にリチャード・ウィドマーク、その上司にヘンリー・フォンダ。よい刑事ものだったことにくわえて公開された一九六八年当時のマンハッタンやブルックリ…

蜂蜜ヨーグルト(土耳古の旅 其ノ二十二)

パムッカレからコンヤへは、410km、五時間半の行程。バスのなかで、とちゅう休憩するディナールのドライブインにこの町にしかない、すこぶる美味の蜂蜜ヨーグルトがあるからぜひとも食せよと添乗員さんと現地のガイドさんが口を揃えて絶賛した。トルコの人た…

「誰よりも狙われた男」

モロッコを旅しているあいだ時間があればジョン・ル・カレ『誰よりも狙われた男』(加賀山卓朗訳、ハヤカワ文庫)を読みふけっていた。近く公開が予定されている同名の映画を心待ちにしながら。そして帰国してまもなく観た作品は期待した通りの出来栄えだっ…

チャイ(土耳古の旅 其ノ二十一)

料理が運ばれてくるとすぐ口にするものだから、おなじテーブルの方が料理の写真を撮っているのを見て、しまったと思う。出されたままの状態で写真に収めるならばともかく、すこしであれ食べてしまった皿を撮ってもつまらないとみょうなところで完璧主義が顔…

ジェームズ・M・ケインと映画〜『カクテル・ウェイトレス』余話

ジェームズ・M・ケインの作品についてわたしが知るのは『郵便配達はベルを二度鳴らす』と『殺人保険』(『倍額保険』の訳名もある)それと『ミルドレッド・ピアース』の三作品しかない。このうち『郵便配達』と『殺人保険』は本を読み映画も観たが『ミルドレ…

ヒエラポリスの遺跡に立って(土耳古の旅 其ノ二十)

イスタンブールでボスフォラス海峡を眺め、ダーダネルス海峡をフェリーで渡り、トロイ、エフェソス、パムッカレを観光した。各地にある古代ギリシアやローマの遺跡をめぐる旅がたのしくないはずはない。昼食にワインやビールを飲むのもわたしには海外旅行の…

「ミリオンダラー・アーム」

私的な経験ではアメリカ発の野球映画にハズレはない。だからクレイグ・ギレスピー監督「ミリオンダラー・アーム」についても安心はしていたものの、これほどの涙と笑いと知的な刺激と感動が待っていたとは思っていなかった。インドふうの音楽にのせられなが…

ヒエラポリスからの眺め(土耳古の旅 其ノ十九)

パムッカレの石灰段丘の一番上にはヒエラポリスの遺跡があり、小高い丘の下には広大な農村地帯が広がっている。遠望すると石灰段丘の白と田畑の緑があざやかなコントラストをなしていてたいへん気持のよいところだった。 ヒエラポリスはローマ帝国の温泉保養…

『カクテル・ウェイトレス』

一九七七年に八十五歳で亡くなったジェームズ・M・ケインの未刊の遺作『カクテル・ウェイトレス』(新潮文庫、田口俊樹訳)が刊行された。原書はチャールズ・アルダイ(リチャード・エイリアス名義でハードボイルド小説『愛しき女は死せり』がある)による丁…

「ジャージー・ボーイズ」

「恋の片道切符」「君はわが運命」「ルイジアナ・ママ」「電話でキッス」「悲しき街角」「シェリー」などなどいずれも十代のはじめに聴いていまもしっかり記憶にあるアメリカン・ボップスで、ずっと聴き続けてきたとはいえないけれど、これらを歌ったアメリ…