年のはじめ

ニ0一九年、六十九歳を迎える年がはじまった。

元旦はおせちと酒とニューイヤー駅伝をテレビ観戦、二日は大学ラグビー箱根駅伝をテレビ観戦、そして三日は箱根駅伝の応援とアンカーたちの出迎えというのがここ数年のわたしの三が日で、ことしも昨日三日は年金老人の仕事始めのつもりで母校早稲田の応援ブースに出かけた。結果は十二位で十三年ぶりにシード権を逸したけれど、捲土重来を期して応援歌と校歌を高唱。銀座で友人夫妻とお茶したあとビールを飲んで帰宅。ことしの元日はイタリアで買ってきたワインにはじまりカルディーで買っておいたワインで終わったのできょうがビール始め、ことしもよろしくお願いします。

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ほろよいで帰宅しNHK BSで放送のあった「蝉しぐれ」を見た。二00五年の製作で公開のときに見て以来の再会だ。

「文四郎様のお子がわたくしの子で、わたくしの子が文四郎様のお子であるような道はなかったのでしょうか」

「それが出来なかったことが、わたくしの一生の悔いでござります」。

男柳がなに泣くものかとおもっていたのにやはり泪がこぼれたな。

司馬遼太郎とはご縁が薄いままだけれど、藤沢周平作品は十数作読んでいて、当たりハズレのない作家だから二十年ほど前だったか全集の購入を検討したが、この人だけに打ち込んでいてはまずいと断念した。しかしながら余生、つまりわが残日でその機会はもうないとは断言しない。

それはともかくなかで好きなのは『蝉しぐれ』と『三屋清左衛門残日録』。