2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
この週末(六月二十五日)、文京区立本郷図書館で「アルゼンチンタンゴの歴史」と題するCDコンサートがあった。講師は代幸一郎氏。「ダイ楽団」の主催者であり、タンゴやミロンガの作曲もなさっている。 聴かせていただいたのは「エル・カチファーズ」「ラ…
先日小生の小さい頃を知る八十数歳の婦人に会ったところ、思い出話になって、あなたは昔から映画の好きな子供だった、南奉公人町という町名の入った木切れを、南町奉行所の看板だとか、「伊豆の踊子」を「いまめのおどりこ」と言っていたのを覚えていると言…
ときどきまちがい電話がかかってくることがあって、電話帳を繰ってみたところ、姓も名も字もすべておなじ方がいらした。こちらが所属というか職場を口にしてはじめて電話の相手に御納得いただけたこともあった。先方でも同様だっただろう。同姓同名が二人な…
ヒューマントラストシネマ有楽町で「アリス・クリードの失踪」を観る。誘拐犯の二人組ヴィック(エディ・マーサン)とダニー(マーティン・コムストン)は刑務所で知り合った仲だ。中年のヴィックが綿密な誘拐計画を練り、若いダニーが恰好の標的を見つけた…
黒澤明、小津安二郎、溝口健二の映画に、絵画を中心とする芸術作品がどのようにかかわっているのかを、ゆかりの美術スタッフとの関係や親交のあった芸術家との交流を含めて追求した古賀重樹『1秒24コマの美』(日本経済新聞社)を興味深く読んだ。いわば…
「身分が下と見れば冷たくあしらった。使用人を邪険に扱い、秘書を見下した。任に就いた官庁の各機関では、配下の役人に恐れられ、嫌われた。すさまじい傲慢ぶりなのだ。大方の関係者とは比較にならないくらい頭がよいと思っており、それをわからせずにはい…