あぶり出しの絵(モロッコの旅 其ノ四十四)


ネットでモロッコの旅のブログを見ていると何人かの方がアイト・ベン・ハッドゥでのあぶり出しの絵に触れていた。あらかじめ乾燥すると無色となる液体で紙に文字や絵を書き、それに熱を加えると化学変化が起きて、見えなかった文字や絵が表示される。小学校の理科の実験でやった記憶がある。
アイト・ベン・ハッドゥのあぶり出しの絵にはサフランや茶が使われているそうで、これを路上で実演販売する画家が何人かいて、いずれも趣のある絵が展示されていた。なかで写真の方は名手の評判をとっているそうだ。味わいのある職人の技だ。
町の名匠による絵画は旅の思い出としてたいへんうれしい。価格もリーズナブルで、荷物にならずおみやげとしても適している。
写真の絵はいまわたしの部屋で、プラハで買ったカレル橋の絵の隣に飾られている。