風車の土産物店で(西班牙と葡萄牙 其ノ二十二)


ラ・マンチャ地方はスペインの中部、イベリア半島の台地に位置する、東西およそ300km、南北およそ180kmに延びる広範な地域で、ブドウ、オリーブ、サフランの栽培地として知られる。十六世紀になり穀物を引くための風車が設けられたのは平原に吹く風を利用する技術が生産力向上に利用されるようになったことを示している。
風車の一基が売店になっていて、二階に上がると展示物があり、風車の内部も見られるようになっていた。名産のオリーブオイルを買って、ほかを見ているとドン・キホーテ、サンチョ・パンザ、ロシナンテをあしらったワインやオリーブオイルなどを立てておくホルダーがあった。わたしは土産物のベストを実用的で、土地柄が示されて、毎日眺められるものと考えているので、これはぴったりあてはまる。長く旅の思い出の愛用品となりそうだ。