「月の沙漠」(モロッコの旅 其ノ三十五)


「月の沙漠」(この曲に限って言えば「砂漠」は誤記)大正から昭和初期に叙情的な挿絵画家として人気を博した加藤まさをが講談社発行の雑誌「少女倶楽部」一九二三年(大正十二年)三月号に発表した、詩と挿画からなる作品、つまりはじめは詩だけで曲はなかった。これに、当時まだ若手の作曲家であった佐々木すぐるが曲を付けたことで、童謡としての「月の沙漠」が生まれた。
はじめは児童の音楽教育の中で使われていたが、一九二七年にラジオ放送されて評判となり一九三二年に柳井はるみの歌唱でレコード化され広く知られるようになった。以上Wikipedia参照。
日本人の異国情緒を見事に表現した名曲だが、疑問は、この曲が発表される以前に多くの日本人が砂漠に異国情緒とロマンを感じていたのか、それともこの曲が人々に異国情緒とロマンを刺激してやまなかったのか。両方の事情はあると思われるが主となるのはいずれだったのだろう。