2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

サッチモ祭

20世紀を代表するジャズ・ミュージシャンの一人、サッチモ(Satchmo)ことルイ・アームストロングが亡くなったのは一九七一年七月六日でした。その十年後の一九八一年、この偉大なトランペッターであり、歌手だった人を記念するサッチモ祭が東京の大丸デパー…

再会「泥だらけの純情」

さきごろラピュタ阿佐ヶ谷の日活青春映画特集で「泥だらけの純情」に再会した。映画館で観たのは一九六三年(昭和三十八年)の公開時、小学校六年生以来だからやがて半世紀が経とうとしている。ビデオとはちがいワイド・スクリーンで接するとやはり感慨新た…

『野口久光シネマ・グラフィックス』

野口久光(1909-1994)さんの名前を知ったのはジャズを聴きはじめた一九七0年代のはじめだった。ときどき手にした雑誌の音楽批評やレコード解説でその名を眼にしたのだった。 難しい理屈を振り回したり、前衛ぶったところがなく、トラッドなジャズにも目配り…

東京藝術大学修士リサイタル

おさそいがあり、七月十二日宵の刻、東京藝術大学音楽学部で行われた邦楽囃子、日本舞踊専攻修士二年の安倍真結さん、西国領君嘉さんの修士リサイタルへ行ってきました。藝大は美術学部にある美術館に行ったことはありますが音楽学部ははじめて、しかも邦楽…

『寄席紳士録』

敗戦後、やっとこさ大連からの帰国がかなった古今亭志ん生が、九州の引揚者収容所で家族に宛てて鉛筆舐めつつ頼信紙に「二七ヒカエルサケタノム」と書いたところ、びっくりした引揚者団の世話人が、収容所中にひびきわたる胴間声で「なんじゃッてえッ?サケ…

瞬間日記抄(其ノ十五)

某日。時代の趨勢にうとく、角田光代の原作も、評判のテレビドラマも知らず、映画化で話題となりはじめて知った「八日目の蝉」を観る。希和子(永作博美)は、不倫相手の正妻が生んだ子供を誘拐し四年間育てた。小豆島で「母」が逮捕され「娘」の恵理菜(井…

試行と助走

昨年八月からはじめた「スローボートからのつぶやき」いうブログ。そのサービスを受けてきたブロバイダーから、九月末日を以てサービスを終了させていただく旨のメールがありびっくり。予期していなかった引っ越し先捜しだが、よく訪れるブログでは、はてな…