お年賀

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます

二0二二年一月一日

 

先ごろ古稀を迎えて感慨にひたっていたら、もう年男がめぐってきました。寅年の七十二歳、なにがめでたいと表向きは突っ張っているのですが、心のなかではよい年であってほしいと願っています。

東京の谷中、根津、千駄木いわゆる谷根千というところの片隅で脳軟化気味とおぼしい老骨は無用の人としてあいかわらずつれづれなる日々を送っています。それでもなお、いやそれだからこそなのかよくわかりませんが、いずれにしても身体と頭のエクササイズ、トレーニングは欠かさないようにしよう、という気持は萎えていませんので、これを取り柄としておきましょう。

先年読んだ『エセー』にモンテーニュが「わたしは、穏やかで、中庸をわきまえた性格の人々が好きなのだ。節度なく善をめざすことは、わたしの心を傷つけはしないものの、唖然としてしまう」と書いていて共感をおぼえました。「節度なく善をめざす」ことはしばしば狂信や異常、不寛容につながってしまうと考えていたのでしょう。人びとの節度あるいとなみで狂信、異常、不寛容の度合がいささかなりともやわらげられる年であってほしい。

こうして好きな本を読む。それに上野公園に近く、不忍池を周回したり公園内を駆けたりと、素敵なジョギングコースに恵まれているのがありがたく、ことしもいつでもレースに出場できるよう準備万端ととのえておきたいものです。

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