プリトヴィッツェ湖群国立公園(2016晩秋のバルカン 其ノ四十三)


さわやかな晩秋の一日、プリトヴィッツェ湖群国立公園をあるいた。ほとんど予習なしの旅だからクロアチアでハイキングができるとは思いもよらず、うれしいおどろきだった。クロアチア旅行をブームとしたひとつにこの公園があるそうで、同国の重要な観光資源となっている。
スペインとポルトガルを旅したとき、同行の方から「晴れ男じゃないの?」と尋ねられ「滅相もないですよ」と応えた。じっさい自分が晴れ男だなんて意識したことはない。けれど、この素晴らしい天気のもとでハイキングができるなんて、ちょいとばかり晴れ男なのかもしれないと思った。ありがたいことだ。
プリトヴィッツェ湖群畔国立公園はクロアチアの国立公園のひとつで、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境に近いプリトヴィッツェ湖群市に属している。大小十六の湖と九十二の滝、ナラやモミなどからなる鬱蒼とした森林が見事な景観をつくりあげている。