ドルマバフチェ宮殿(土耳古の旅 其ノ四十三)

ドルマバフチェ宮殿はヨーロッパから採り入れたバロック様式と伝統のオスマン様式が折衷された豪華な宮殿で、1843年に着工され1856年に完成、1922年にオスマン帝国最後の皇帝メフメト6世が退去するまでトプカプ宮殿にかわる帝国の王宮として利用された。現在は政府の迎賓館として使われており、観光客の見学にも開放されているが、残念ながらわたしたちは海峡から見るに止まった。
ボスポラス海峡沿いにはこの宮殿のほかにもオスマン帝国コンスタンチノープル征服の足がかりとして築いたアナドル・ヒサル、ルメリ・ヒサルの両要塞や、帝国の高官の別荘などの歴史的建造物が建ち並ぶ。
海峡のほとりを散歩をしていると景色や行き交う船を眺めているたくさんの人がいる。じっとしているのが苦手のわたしでも半日くらいはそうしていられそうな気がする。船からも、陸からも眺めてよしのボスフォラス海峡だ。