ボスフォラス海峡クルーズ(土耳古の旅 其ノ四十二)

いよいよボスフォラス海峡のクルージングに出発だ。船内ではチャイを飲んだりヨーグルトを食べたりしながら風景をたのしんだ。
南北に細長いこの海峡の幅は最も広い地点で3700m、最も狭い地点でわずか800mほど。北に黒海、南にマルマラ海があり、マルマラ海エーゲ海を繋ぐダーダネルス海峡とあわせて黒海と地中海を結ぶ海上交通の要衝である。
ロシア、ウクライナなど黒海に港を持つ国が船で地中海から大西洋に出ようとすれば必ず通航しなくてはならない海峡で、航行権を確保したいロシアと、それを阻止したいオスマン帝国や諸列強のあいだで長く駆け引きが続けられてきた。
海峡にはボスフォラス大橋と日本との技術提携により竣工したファティフ・メフメット大橋が架かっていて、クルーズ船から眺めると東と西の架け橋と東西文化の融合を実感する。