ブルク広場に建つ美しいゴシック式の市庁舎。九世紀ここにノルマン人の襲撃に備えた要塞(ブルク)がつくられ、これが町のはじまりとなった。ブリュージュ発祥の地である。
建物向かって右側にはキリストの聖なる血がおさめられている聖血礼拝堂がある。小規模な外観と狭い入口の教会だが歴史的遺物としての価値は高く、祭壇には十字軍で遠征したフランドル伯ティエリー・ダルダスがエルサレムから持ち帰ったキリストの聖血の遺物が納められている。
残念ながらわたしは市庁舎、礼拝堂ともに外から見ただけだった。とくに市庁舎を見学しなかったのは迂闊で、帰国して予習不足を後悔した。というのもネットを見ると、外側もすばらしいが二階の「ゴシックの間」は息をのむ美しさで細かい細工、手の込んだ一面素晴らしい壁画で覆われている、二階のゴシック様式のホールは唖然とするほどの見事さといった投稿があった。