お年賀

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

二0ニ0年一月一日

わたしの六十代の主たる楽しみは、海外に遊び、旅先の地についての本を読んだり、映画を観たりすることでした。定年退職後からのスタートなので手塩にかけて使いこんだ知識になるはずもありませんが、視野は狭く、考え方は固定的で、心の働きの硬い自分がほんのすこしでも改められるよう願っています。

先年スペインを旅したあとで読んだジョージ・オーウェル「スペイン内戦回顧」に、飢えない程度の食料、失業の恐怖に襲われる状態からの解放、子供に公平な機会が与えられている安心などの希望が語られたところで一九三0年代のスペイン内戦と戦争状態にある現代の世界各地とが二重映しになったことでした。新しい年、微かであれ光が増しますように。

ことしわたしは古稀を迎えます。老後という自分の知らない明日は、心身の具合や少子高齢化における経済のありようを考えると、これまで以上に予測や設計は困難なのですが、いまある条件のもとで七十代の充実した生活を求めてまいりたいと思っています。

(写真は昨年十二月マルタ島で、地中海をバックに)

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