セーヌ川のクルーズ(2015オランダ、ベルギーそしてパリ 其ノ五十八)

シテ島からポンヌフへ引き返し、クルーズ船に乗った。数年前にパリを散歩したときはモンマルトルに行った関係でクルージングは断念したから、今回ようやくセーヌ川の水上周遊となった。料金は大人ひとり十四ユーロ。渡された半券の裏には次回持参者は一ユーロ割引と書いてあった。

ヴォルテール河岸、カルーセル橋、ポンデザール(芸術橋)、シテ島、サン・ミッシェル橋、警視庁、ノートルダム寺院、ブルボン宮殿、ランベール館、サン・ルイ島、パリ市役所と有名な見どころが続く。

「自分はフランス語を口にする時には、無上の光栄を感ずる」「世界にはフランスと云ふ国がある。此の事実は、虐げられたる我が心に、何と云ふ強い慰めと力とを与へるであらう。フランスよ、永世に健在なれ!」(『ふらんす物語』)。

永井荷風のファンにとってフランスは聖地なのだ。

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