「愛の南京錠」(2015オランダ、ベルギーそしてパリ 其ノ五十四)

地下鉄ポンヌフ駅で降りて地上へ出ると、いつだったかニュースの映像でお目にかかった「カデナ ダムール」(愛の南京錠)を目の当りにした。

カデナ ダムール」は恋人同士が永遠の愛を誓い、南京錠に二人の名前を書いて欄干の金網に取り付けて鍵をかけ、鍵はセーヌ川に投げ込む風習というか風習というほど年季は入ってないが、流行とするにはしっかり根付いているようだから、風習と流行の中間くらいにあるのかな。

はやりはじめたのは二00八年、そして愛の思い(重い)は二0一四年六月にポンデザール(芸術橋)の欄干の金網を崩し、一時期、橋は閉鎖されるに至った。

写真はポンヌフの「カデナ ダムール」。ローマのトレヴィの泉に二枚のコインを入れると二人は永遠にいっしょのご利益があるのはおなじだけれど、ローマのほうはお賽銭のあがりで排水溝の維持費と利益が出るのにたいしてパリでは橋の安全性と観光をめぐり議論が続く。

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