まるでバルビゾン派の絵画のよう・・・(2015オランダ、ベルギーそしてパリ 其ノ五十一)

コロマバラ園の並木道のほとりには小川が流れていて、地元の方とおぼしき方が釣り糸を垂らしていた。この光景を目にした瞬間、美術館に展示されてあるバルビゾン派の絵画が現実のものとなった気がした。

訪れたことはないけれどフォンテンブローの入口にある小さな村バルビゾンではきっとこうしたシーンが見られたのでしょう。そこでバルビゾン派について復習しておきましょう。

十九世紀、芸術分野において自然主義の風潮が起こり、それまでの聖書や神話など宗教的、歴史的な画題や理想化された風景を描く伝統的な風景画にたいして、アトリエでの画面構成よりも野外での自然観察を重視し、それまで画題になり得なかったフランス国内の森や渓谷、田園風景などの自然風景を描く風潮が生まれた、というのが美術ひと口メモです。

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