グラン・プラス(2015オランダ、ベルギーそしてパリ 其ノ四十二)

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ブリュッセルの中心広場グラン・プラスは縦百十メートル、横六十八メートルの長方形の広場で、周囲を王の家(ブリュッセル市立博物館)や市庁舎、ギルドハウスなどいずれも見事な石造りの建物が囲んでいる。一九九八年にユネスコ世界遺産に登録された広場をヴィクトル・ユゴーは「世界で最も美しい広場」、ジャン・コクトーは「絢爛たる劇場」と賞賛した。

眺めているうちにNHKBSの旅番組「世界で一番美しい瞬間(とき)」で、この広場が花で蔽い尽くされたシーンを思い出した。はじまりは一九七一年、六十万本のベゴニアをアレンジしたフラワーカーペットが作られ、現在は隔年に催される世界的人気イベントとして知られる。

広場の周辺は石畳の路地が迷路のように交わっており、小さな商店やレストラン、バーが建ち並んでいて、楽しい町歩きの空間となっている。