ルーベンス(2015オランダ、ベルギーそしてパリ 其ノ三十六)

若いときから絵心も、絵画を鑑賞する気持もさほどなかったわたしは大学受験の知識としてルーベンスの名前を記憶するだけだった。ただ「ルーベンスの偽画」という小説があるのを何かで知っていて、いまになって誰が書いたのか見てみると堀辰雄だった。この作家ともこれまでご縁はなく「ルーベンスの偽画」も代表作「風立ちぬ」も未読のままで、後者を原作とする同名の映画もパスしたままなのだが、そのうち「ルーベンスの偽画」だけでも読んでみたい。

芸術の苦手なわたしが、いまになってフェルメールルーベンスに接して、すこしは関心を深めようとしている。気ままに旅するうちに見聞を広めるのは老後の大きなたのしみだ。

なお、今回の旅では残念ながら見学できなかったが、旧市街には画家が一六一0年から亡くなる一六四0年まで過ごしたアトリエと住居を兼ねた家が遺されている。

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