ザグレブ大聖堂(2016晩秋のバルカン 其ノ五十)


聖母被昇天大聖堂とも呼ばれるザグレブ大聖堂はクロアチアカトリック教会の中心、また旧市街を代表する建築物だ。聖母被昇天は聖母マリアがその人生の終りに肉体と霊魂を伴って天国に召されたという信仰にもとづいている。
一0九四年に建設がはじまり、一二四二年にタタール人が侵入したとき破壊されたが、十三世紀末にゴシック様式で再建された。その後、一八八0年の大火で大きな被害を受けたため建て替えられたのが現在の大聖堂で、再建にあたってはネオゴシック様式が採用された。
パリのノートルダム寺院を思わせる二つの塔は105メートルで、二0一二年現在クロアチアではいちばん高い建造物だとのこと。街のランドマークである。内部は重厚な雰囲気が漂っており、ステンドグラスも見ごたえがある。