市松模様のTシャツ(2016晩秋のバルカン 其ノ四十九)


聖マルコ教会の屋根は赤、白、青のタイルによるモザイク模様でデザインされている。赤白青はクロアチア国旗の横縞三色となっており、その中央には赤と白の国章がある。国章は赤と白の市松模様で、一九九一年の独立以来このデザインの国旗が用いられている。
クロアチア王国は赤と銀を紋章にしていたから市松模様は伝統的なものだが、現在では銀に代わり白となっている。赤と白の模様はクロアチア国旗を知らない人でもサッカーファンにはおなじみだろう。ちなみにクロアチアのサッカーナショナルチームの愛称はヴェトレニ、炎の男を意味している。
かねてより素敵なユニフォームと思っていたところ、ザグレブ空港でサッカーチームのTシャツを見かけたのですぐに買った。日本で販売しているのを見たことがないから、めずらしさもあり、いまわたしのいちばんお気に入りのTシャツである。