ドブロヴニクの旧市街(2016晩秋のバルカン 其ノ三十)


広やかなアドリア海から旧市街に引き返して散歩をした。表通りはもちろん路地裏にも多くの店が並び、路地の奥は細くて長い階段に通じている。
多くのお店が看板とランタンを出していて、夕暮どきにはランタンに灯がともされ、街はロマンティックなムードに包まれる。できることならランタンの灯のともる街を一望できるバルコニーに立ってみたかった。
中世の街が残る旧市街には小ぶりでしゃれたカフェやレストランが多く、昼前くらいからどこからともなく人々があつまっておしゃべりに花を咲かせているが、喧噪や慌ただしい雰囲気はなく、ゆるやかな時間が流れている。
こちらは時間を気にしながらのパッケージツアーだが、それでもこうした雰囲気に身を置けるのはうれしい。テロや難民問題が気になりながらもヨーロッパの旅に惹かれるのはこうした旧市街の魅力が大きい。