第95回新宿―青梅43kmかち歩き大会

十一月十三日、新宿〜青梅間43kmを歩いた。うれしいことに小春日和の一日だった。
この大会は毎年三月と十一月に行われているが、ことしの三月は上海に旅行していて参加できず、そのぶんもここでがんばろうと意欲に燃えていた。いっしょに参加したグループのなかでは六十六歳の小生がダントツの最年長、若い人たちにまじって老骨に鞭打ったしだいである。
八時三十分都庁前を出発、青梅市体育館前にゴールしたのが十五時三十五分、順位は七十五位で、東京マラソンのタイムリミット七時間を切りたかったけれど一歩及ばなかった。次回はぜひ!

ゴールのあとはいつものように河辺駅前の梅の湯温泉でひと風呂浴び、そのあと立川へ。今回は餃子屋さんで慰労会。歩きのあとの温泉とビールはうれし涙級の感激だ。
前日の天気予報であしたは小春日和の一日といっていたので曲亭馬琴編『俳諧歳時記栞草』を開くと小春は陰暦十月の異称、「十月は天時和暖、春に似たり。ゆゑに小春月といふ」とあった。「木枯もしばし息つく小春哉」(野水)。小春のあとの季語にはこがらしがつづく。
芭蕉の「月の鏡小春にみるや目正月」は満月またはそれに近い前後の鏡のような月を小春に眺めて眼福に恵まれた目正月を詠む。山本健吉芭蕉全発句』には、ふつう日中に使う小春をことさらに夜に使ったのはいかにもわざとらしいとあったが、それはともかく歳時記を手に明日は月もよさそうだなと思っていたのに当日になるとすっかり失念していた。