トレド大聖堂(西班牙と葡萄牙 其ノ十八)

トルコとモロッコを旅行しているものだから、ときどきイスラム圏がお好きなんですかと訊ねられることがある。ほとんどなじみのないイスラムという異文化への興味がないわけではないが、それよりもわたしのばあいローマ帝国所領のあちらこちらを廻ってみたくて、その一環としてトルコとモロッコを選んだというのが正直な気持で、その点では一昨年のイタリア旅行に大きな刺激を受けた。
さらに言えばトルコとモロッコものちにイスラム文化圏となったところだから、かつてのローマ帝国イスラム文化との交錯や融合がもたらすエキゾチシズムが期待できる。辺境と異文化が交わるところが好きなんですね。神戸と函館が好きなのもそうしたところから来ている。
写真のトレド大聖堂カトリックの建造物で、セビリア大聖堂とともにスペインを代表するキリスト教建築だ。ヨーロッパで三指に入る大聖堂となるとこのトレドかセビリアのどちらかが入るそうだ。