ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像(西班牙と葡萄牙 其ノ十三)


スペインの首都マドリード。かつてのスペイン黄金時代、ここは新大陸から流入する富により繁栄し、十八世紀後半カルロス三世の時代に近代的な都市として整備された。
2014年アメリカの経営コンサルティング会社A.T.カーニーが公表したビジネス、人材、文化等を対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて世界第十五位の都市と評価された。ヨーロッパではロンドン、パリ、ブリュッセルに次ぐ四位である。ついでながらトップ4はニューヨーク、ロンドン、パリそして東京。
車窓から王宮を眺め、その北にあるスペイン広場で下車すると、ドン・キホーテサンチョ・パンサの像などセルバンテスを記念した像が迎えてくれた。ここから延びるのが多くの人で賑わうグラン・ビア通りで、銀行やホテルなど巨大な建物が威容を誇り、ショーウィンドーで飾られた商店、レストランが建ち並ぶ。小ぶりなセントラルパークといった印象だった。