ワルザザート(モロッコの旅 其ノ四十二)


ワルザザート1920年代にフランス軍によりサハラ砂漠の最前線基地として建設された町だ。その結果、小さな村が都市に変貌した。
映画「モロッコ」のラストで、外人部隊に入ったゲーリー・クーパーが太鼓の音とともに砂漠のなかを出陣し、その音を聞き、いてもたってもいられなくなったマレーネ・ディートリッヒがあとを追う。映画の外人部隊がどこに駐屯していたかはわからないが、フランス軍サハラ砂漠の最前線基地となればこの町が想定されていたのかもしれない。
ワルザザートは映画とご縁が深く、車窓から見ただけだったが有名なアトラス・コーポレーション・スタジオがある。スタジオの裏は砂漠という格好の場所に立地している。
わたしたちが宿泊したホテルのすぐ近くには映画博物館があったが、夕刻に着いたので残念ながら閉まっていた。そこで夕食後はスーパーマーケットに出かけたが、ウイークデイの夜の町はたいへんにぎわっていた。