歌のひととき(春の銚子で 其ノ十四)


酒宴はYさんの家で持ちこみでやりましょうと決めてあったので東京からの組は買ってきたお酒やウィスキーをテーブルにならべたけれど、Y家自家製のワインとどぶろくがおいしくてなかなかそこまで行き着けない。野菜につけて食べる味噌がこれまた自家製でなんともよい肴なのだ。
この家にはご近所の方や親戚の方々などよく人が訪ねて来て、おかまいない方は一献傾けるから宴席はだんだんと賑やかになる。それと時間が経つとともにお孫さんやご近所の子供さんなど、お子さんの人数がどんどん増える。
そのなかに子供連れのお母さんがいて、訊けば地元でライヴ活動をしているという。リクエストに応えてくれて「イパネマの娘」と「おおシャンゼリゼ」を素敵な歌とギターで聴かせていただいた。中山淳子さん。ギター、ウッドベース、パーカッションの女性三人で「みずたまばんど」を組んでいて、彼女は歌とギターを担当している。つぎはぜひ「みずたまばんど」のステージでお会いしたいな。(おわり)