高浜虚子句碑(春の銚子で 其ノ七)


犬吠埼マリンパーク前にある高浜虚子の句碑「犬吠の今宵の朧待つとせん」。
昭和十四年四月、虚子が日本探勝会の吟行で来泊したときの句で、碑は昭和二十七年七月銚子ほととぎす会が建立した。  
おぼろ月を詠んだ虚子にたいして初日の出を詠んだのが銚子を愛した画家小川芋銭だった。芋銭は絵筆を執るかたわら牛里の号で俳人としても活動した。その句碑には「大海を飛びいづる如と初日の出」が刻されている。当今が誕生したとき銚子に滞在していた芋銭がよろこびを込めて詠んだ句だそうだ。
日の出について言えば、関東平野のいちばん東の端に位置している犬吠埼は初日の出を拝むのに絶好の地で、二00一年の正月はここで二十一世紀の初日の出を見ようと多くの人が訪れてたいへんなにぎわいだったと案内してくれたIさんが語っていた。