景観の由来(土耳古の旅 其ノ三十四)

標高1000メートルを超えるアナトリア高原中央部に100km²近くにわたって岩石地帯が広がるカッパドキア。自然がもたらした驚異の景観、奇岩の由来をトルコ政府観光局のウエブサイトにあった記事をもとにまとめてみました。
遠いむかしカッパドキアの火山活動はさかんで、噴火は7,000万年前以降に始まったとみられでいる。先史時代の洞窟の壁画から推測すると火山活動は断続的に少なくとも新石器時代までつづいていた。
噴出物でできた凝灰岩の台地は、より小規模で穏やかな噴火が繰り返されるあいだに絶え間なくその姿を変えてゆく。雨に打たれ、湖や川、特にクズルウルマック川によって浸食されて現在の姿になった。さらに洪水時に勢いを増して谷間を流れる水が強風とあいまって柔らかい溶岩を切り裂き、変化に富んだ固い地層がむき出しになった結果「妖精の煙突」として知られる奇岩群が形成された。