メヴラーナ博物館(土耳古の旅 其ノ二十五)


メヴラーナ博物館はメヴラーナ教団の創始者ジェラルディン・ルーミーおよび教団発展に尽くした高僧たちの霊廟であり、かつては修行の場だった。この教団はセマという独特の旋回舞踏で知られていて館内には竹笛や太鼓が展示されていた。
宗派や教義についてはよくわからないけれど、ここにはイスラム圏各地からたくさんの人びとが巡礼に来ている。
アタチュルクの宗教分離政策により教団は解散、旋回舞踏は禁じられた結果、1927年に霊廟は宗教色を薄める形で博物館としてオープンした。旋回舞踏は禁止されたままだったが1970年代の緩和政策により再開され、いまホテルでは旋回舞踏ショーが催されている。
緩和政策はけっこうなことだと思うが、いっぽうでイスラム原理主義者との関係が脳裡に浮かぶのは如何ともしがたい。