コンヤ(土耳古の旅 其ノ二十四)


コンヤはパウロキリスト教の布教に訪れたことで知られる都市イコニウム (Iconium) の後身だから、初期キリスト教の重要舞台である。キリスト教への改宗に際してはユダヤ人からの迫害もあったという。
東ローマ帝国のもとでもキリスト教の都市として栄えたが、帝国の衰退とともにムスリムイスラム教徒)の侵攻を受けるようになり、やがてオスマン帝国のもとでイスラム教の都市として栄えた。
そう思って見るからか、それとも多くのモスクが眼を惹くからか、コンヤは宗教のたたずまい、匂いのするところだ。
写真はメヴラーナ博物館。1228年に中央アジアのバルフ(アフガニスタン北部)に生まれたイスラム神秘主義者、ルーミー(メヴラーナ)がカイクバード1世の招請によってコンヤに定住し神秘主義教団であるメヴレヴィー教団を開いたことに由来している。