イタリア・マイブーム(伊太利亜旅行 其ノ五十九)


2013年映画館で観た作品の悼尾を飾ったのは「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」。自宅でのDVDは「輝ける青春」。ともにマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督。意図したわけではないが、あれこれと手を出しているうちにこうなった。イタリアへ旅行してイタリアを舞台とする映画を多く観た年だった。
地方で生活していたのでヨーロッパの映画に接する機会は少なく、レンタルショップを丹念にチェックすることもなかったから「輝ける青春」は名前を知るのみでこの年末にようやく観て心が洗われた。六時間の長さはまったく気にならない。手許に置きたいのに廃盤になっている。再発売してほしいな。
2013年最後に読み終えた本はアンリ・ド・レニエ『水都幻談』(青柳瑞穂訳)。『須賀敦子全集』第七巻と平川祐弘『藝術にあらわれたヴェネチア』が読みかけで、新年の読書はここからスタートした。イタリア・マイブームはつづく。