トルコへ(土耳古の旅 其ノ一)


昨年の秋にヴェネツィアを旅したとき、眼前に広がるアドリア海を見て、この海を渡った彼方に位置するイスタンブールに行ってみたいと思った。そこはヴェネツィアの宿敵だったオスマン帝国の首都であり、また東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルその地である。
出発に先立つ日曜日、新宿ー青梅間43kmかち歩き大会に参加し、後半の後半の苦しいとき、ここをクリアーすればトルコへの旅が待っているんだと自分を激励してそっと「飛んでイスタンブール」を歌い、「わが身への応援のうた口ずさむ「飛んでイスタンブール」空を仰ぎて」と詠んだ。
こうして心が高ぶったところで十日ほどトルコを旅した。旅程はイスタンブールダーダネルス海峡〜トロイ〜アイヴァリク〜エフェソス〜パムッカレ〜コンヤ〜カッパドキアアンカライスタンブール、ボスフォラス海峡。まだイタリア旅行のおぼえがきを書いていて、これが済めばトルコが待っている。