ローマへ(伊太利亜旅行 其ノ二十四)


フィレンツェ観光のあとは近郊のポンタシエーベに宿泊し、翌朝ローマに向かった。バスではiPhoneを取り出してクリフォード・ブラウンマックス・ローチの双頭クインテットのジャズに耳を傾けた。突飛な話になるけれど、ローマの街の雑踏や古代の遺跡がもたらすイメージとブラウン、ローチのジャズはとてもよく合う。
写真は「ローマの休日」を観た者にはなつかしいスペイン広場の階段上から眺めたローマ市内。映画は1953年、クリフォード・ブラウンが事故死したのが56年だから、同時代の空気が流れている。だけどいまのローマにもあのジャズはフィットしている。独断御免の感覚としか言いようがない。
余談ながらジャズヴォーカルを代表する名作「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン 」のヘレン・メリルには「ローマのナイトクラブで」というアルバムがある。