カラオケ

場の空気も読めず、咄嗟の機転も利かない不器用者だから、せめてあらかじめの決めごとだけは実行しようと考えてきた。それが習慣となってか、事前に路線を敷いておかないと落ち着かず、ことはカラオケの選曲にまでおよんだ。
カラオケではここしばらく由紀さおり&ピンク・マルティーニのアルバム「1969」にある曲から選んでいたが、だいぶん時間が経ったところで先日「オース!バタヤン」を観て、よしっ!田端義夫で行こうと決めた。「大利根月夜」「梅と兵隊」「かえり船」「玄海ブルース」「島育ち」「十九の春」・・・・・・。
山口百恵が「緑のなかを駈けぬけて行く真っ赤なポルシェ」と歌っていたころからあとに知る曲はほとんどない。前向きや改革がもてはやされる時代にフィットしないことはなはだしい。さいわい、いまどきに近い歌はなくても後方遠くにたくさんの歌える曲がある。
(写真はテアトル新宿で。田端義夫は義雄の時期があったのでしょうか。)