入試の日の東大正門

ことし平成25年の大学入試センター試験は1月19日、20日、各大学の選抜は東京大学のばあい前期が2月25日、26日、後期が3月13日となっている。長ければふた月ちかく緊張状態に置かれるなんて受験生はこれが当たり前の制度と思っているだろうが一大学の受験を一日か二日で済ませてきた世代から見るとたいへんな負担だ。受験にこれほどの日数をかけなくてはならないいまの若い人たちを気の毒に思う。それこそタフでなければできない。
そのいっぽうで少子化のため大学経営が難しくなったとはいえ推薦入試や一芸入試とかにはなじめない。中野三敏先生のように「近年、一芸に秀づるを以て試験に代える進歩的学舎現れたり。即ち猿にも劣る学生の出現を見極めし故なるべし」ほどには思わないけれど、試験の前にほぼ合格が決まっている推薦入試についてはあらかじめ結果が決まっている勝負事というイメージがぬぐえない。合否不明の緊張のない入試なんて入試といえるのだろうか。