「間島パルチザンの歌」詩碑


「思い出はおれを故郷へ運ぶ・・・高麗雉子が谷に啼く咸鏡の村よ」。
写真は冒頭箇所が刻された槇村浩の詩碑で、高知市の城西公園にある。名称からおわかりのように高知城に近く、市内中心部に位置している。
「間島パルチザンの歌」は間島、現在の中国延辺朝鮮族自治州を拠点に侵略戦争への抵抗と朝鮮独立運動を展開したパルチザンを讃えた長篇叙事詩である。
詩碑の隣には作者紹介の石碑があり、一九一二年高知市生まれ、本名吉田豊道、「間島パルチザンの歌」その他の反戦詞によって中国侵略戦争を鋭く告発した、一九三二年捕らえられて入獄、天皇特高警察の野蛮な拷問がもとで一九三八年わずか二十六歳で病没したといったことが書かれている。
詩碑のある城西公園だが、わたしの小さいころここは刑務所だった。刑務所跡地の公園は槇村浩には無念の地だった。