お年賀


あけましておめでとうございます。
年の区切りをつけておこうと、大晦日にようやくレイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』を読み終えました。この本の訳者あとがきで村上春樹氏は、検察官庁の捜査職から私立探偵に転じた主人公フィリップ・マーロウの魅力にその自由な人格を挙げ「我々は誰しも自由に憧れる。しかし自由であるためには、人は心身共にタフでなくてはならない」と述べています。マーロウは夢の人物造型だとしても、自由と独立自尊を担保するタフは現実に活かしたいものです。
無職渡世となり二度目のお正月を迎えました。本ブログやその他で隠居のこヾとなどつぶやきながら、いささか口幅ったいのですが自由な余生のためにもできるだけ「心身共にタフ」でありたいと念じています。
ことしもよろしくお願い申し上げます。
    二0一三年一月一日