日記から

お正月明け走り込み!

先週の土曜日はことしの初レース(10キロ)を走り、昨日は「2020.01.18 (Sat) STEP UPレッスン ランニングアドバイザーsaho~☆お正月明け走り込み!20km距離走☆ 」に参加しました。 sahoさんは現役時代、中距離で活躍した女性ランナー。 雨に雪が混じるなか、…

東京都北区赤羽マラソン初参加

一昨日十一月九日、東京都北区赤羽マラソン大会に参加した。毎年この時期は「新宿~青梅43㎞かちあるき大会」に参加していたが、大会そのものがフィニッシュしてしまったので、赤羽マラソンへのエントリーとなった。 フルマラソンはなく、最長はスリークォー…

和田誠さん、ありがとう

原作と映像とのコラボによるわたしのアガサ・クリスティー攻略作戦、今回はエルキュール・ポアロのシリーズ中の傑作「白昼の悪魔」だ。テレビドラマは二度目だが、この機に原作を読んで、殺害された女の義理の子供を娘から息子に変える(正解だな)などアン…

十数年ぶりのスプリングボクス

「春菊や今豆腐屋の声す也」(子規) 夏井いつきさんは『子規365日』でこの句に寄せて、子供の頃に硬貨と凹んだボールを渡され近所の豆腐屋へおつかいに行っていたと思い出を語っている。一九五七年生まれだから東京オリンピック前後の頃だろう。一九五0年…

一日、一日を気持ちよく過ごそう

本屋さんで七月のちくま文庫新刊、大原扁理『年収90万円でハッピーライフ』を見ておもしろそうと思ったが、下流老人予備群が買っていてはハッピーライフにならないと判断して、図書館のホームページで調べてみると新刊文庫は予約待ちだったが、元版の『年収9…

旅のあとに

全巻を読むまえにその精髄を知っておきたくモンテーニュ『エセー抄』(宮下志朗訳、みすず書房)を読み、予想していた以上の魅力を覚えた。これで『エセー』に取り組む条件は整った。 『エセー抄』を読み終えてビル・エヴァンス「Explorations」を聴いた。先…

戊辰戦争の弾痕

わたしのアガサ・クリスティー攻略作戦、今月は霜月蒼氏がクリスティーの総決算と讃える『終わりなき夜に生まれつく』だ。 貧しい青年ロジャーズは呪いの噂のある「ジプシーが丘」に建つ廃屋に魅せられる。散策するうちに美しい娘エリーと知り合い、恋仲にな…

「マッチ 魔法の着火具・モダンなラベル」

たばこは吸わない、塩分は控えめにと教えられてきたわたしだけれど、東京スカイツリーに近い、たばこと塩の博物館は好きだ。企画がよく、自宅から歩いて行けるうえに、六十五歳以上は入場料金五十円!年金生活者にはありがたさに涙がこぼれるほどだ。 さて今…

ユリアヌスからモンテーニュへ

桜の上野公園とつつじの根津神社、ともにわが家に近い花の名所で、上野公園の花見のあとには根津神社のつつじまつりが控えていて、そのあいだには神社に沿って植えられてあるこぶしの木の花が咲き、目を楽しませてくれる。 「こふしの花なしの花はさくらと比…

クリスティー攻略作戦

アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』(創元推理文庫)を読み終えた。 この日曜日(三月三十一日)、喫茶店で朝食をとりながら読み、午後、NHK囲碁トーナメントの決勝戦、井山裕太選手権者対一力遼八段のテレビ対局をたのしみ(一力遼八段が三度目…

義理とふんどしを欠く覚悟、できてます。

「私の理性は曲げられたり折られたりするようには仕込まれてはおらぬ。そうされるのは私の膝である」。モンテーニュ『エセー』より。 三月三日の東京マラソンで、35、6キロあたりから膝に痛みが生じて難渋してしまった。曲げると痛く、階段の上り下りにも痛…

第100回新宿~青梅43㎞かち歩き大会

三月十七日、新宿〜青梅43㎞かち歩き大会に参加した。100回目の記念大会にして、ラストの大会。毎年三月と十一月に催され、今回で半世紀の幕を下ろした。 参加者はいつもより多く、たぶん二千人に届いていただろう。歩いていると「三十年前はもうすこし歩道…

大森洋平『考証要集2』を読む

ラグビー日本選手権決勝(2018/12/15)は神戸製鋼がサントリーに圧勝して十八シーズンぶり十度目の日本一に輝いた。いっぽう地味な話になるけれど同月二十三日にテレビ観戦したラグビー・トップリーグの入れ替え戦、豊田自動織機対三菱重工相模原も見ごたえ…

東京マラソン2019を走った

三月三日、東京マラソン2019を走った。 退職してから、毎年応募しつづけ、今回八回目にしてようやく当選の通知をいただいた。30キロまでは目論見通りだったのに魔物が棲むといわれる35キロあたりで膝痛に襲われて難渋したが、なんとか老骨に鞭打ってフィニッ…

2019読書はじめ

「今年はと思ふことなきにしもあらず」。 一八九六年(明治二十九年)の年初に詠まれた子規の句で、この年、かれは脊椎カリエスと診断されたから結果的に腹をくくらなければならなくなった年の年頭の所感となった。そのなかで翌明治三十年には雑誌「ホトトギ…

年のはじめ

ニ0一九年、六十九歳を迎える年がはじまった。 元旦はおせちと酒とニューイヤー駅伝をテレビ観戦、二日は大学ラグビーと箱根駅伝をテレビ観戦、そして三日は箱根駅伝の応援とアンカーたちの出迎えというのがここ数年のわたしの三が日で、ことしも昨日三日は…

そば

きょうは大晦日。わが家でも、そばとつゆが今晩の食卓に出されるのを待っている。 その年越しそばについて、大森洋平『考証要集2』(文春文庫)に、ある編集者が幸田露伴のもとに年越しそばを届けたところ「これは町家の仕来りであって、幕臣たる幸田家では…

よく食べ、よく愛しあおう

『「あまカラ」抄』(冨山房百科文庫)に収める岡本太郎「食通の資格はない」は情理を兼ね備えた素晴らしい食味随筆だった。 新書版五ページの短文に納得また共感、そして両親の岡本一平、かの子にも触れてその面影を伝えてくれている。わたしにははじめての…

正岡子規の句集に「大きさも知らず鯨の二三寸」という句があった。 なるほど二三寸の鯨肉からは全体の大きさはわからない。若い方のなかには二三寸どころか鯨肉を口にしたことのない人が相当数いらっしゃるだろう。 わたしが小学生だった昭和三十年代、とき…

Merry Christmas 2018

つい先日、銀座のビアホールで飲み会があり、さあ、そうなると、事前に丸の内のクリスマスのイルミネーションを徹底調査しないとおさまらないヒトがいて、徹底的にお付き合いさせていただきました。 昔の歌謡曲のように、君について行こう、どこまでもついて…

台風24号の翌朝に

日本列島を縦断した台風24号。東京では九月三十日から翌日未明にかけて暴風が吹き荒れた。十月一日の朝は快晴で、いつものように上野公園を走ったところ、不忍池のほとりや桜並木でけっこう大きな樹が折れていて風の強さに驚いた。スマホを持って走る習慣が…

池井戸潤の小説に拍手!

第一次世界大戦後のドイツでは、敗戦は善が悪に浸食され、凌駕されたためだったとの議論があり、国家を内部から崩壊に導いた諸悪への批判が行われた。健康のために煙草と酒を控え、適度な運動をせよとのキャンペーンもそのひとつで、酒も煙草も嗜まない菜食…

『パンツが見える。』を読みながら

和歌山のひどく女好きの老人が殺された事件がマスコミを賑わしている。犯人逮捕のニュースはまだないから、むつかしい様相を呈しているようだ。 開高健『最後の晩餐』を読むと、食の極限は人命に関わるとよくわかるが、女の諸相はあらためて論ずるまでもない…

待合の探求

六月十四日。一九四0年のこの日、ドイツの侵攻によりパリは陥落した。ドイツを中心に長年ヨーロッパで報道に従事した米国人ジャーナリスト、ウィリアム・シャイラーの『ベルリン日記』には「パリは陥落した。ヒトラーの鉤十字の旗は、私があれほどまで深く…

『第三帝国の興亡』を読む

ウィリアム・シャイラー『第三帝国の興亡』(松浦怜訳、東京創元社)全五巻のうち一九三九年八月三十一日のところまでを読んだ。ここが本書の中間点にあたる。そして翌日ドイツはポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まった。 この本はそれから二十年のち…

「勝者は、真実を語っていたかどうかをあとで問われることはない」

四月十一日の国会審議で希望の党の代表玉木雄一郎氏は質疑中に首相秘書官が「違うよ」などの不規則発言を行ったとして「秘書官がやじを飛ばすな」とたしなめた。このあと記者団に「犬は飼い主に似るという言葉がある。首相の傲慢な姿勢が隅々まで行き届いて…

三度目のソウル

むかし島原に物忘れをよくする遊女がいて一夜を過ぎると前夜のお客の顔さえすっかり忘れてしまう。ところが、あんなに忘れっぽくてもどこか誠がありそうだから、あなただけは忘れないと言ってもらえる男はいるだろう、我こそその男になってみたいとみんなが…

「清明時節雨紛紛」

「十八歳の頃、僕は十九世紀ヨーロッパの古典を読んでいました。主にトルストイ、ドストエフスキー、チェーホフ、バルザック、フロベール、ディケンズです。彼らは僕のヒーローでした」。村上春樹が「書くことは、ちょうど、目覚めながら夢見るようなもの」…

ジョイス、プルーストとの別れ

NHK BS1で「NHKスペシャル・インパール作戦」をみた。一九四四年三月から七月初旬まで継続された、蒋介石への援助物資を運ぶルートの遮断を目的としてインド北東部の都市インパール攻略をめざした作戦の全体像と経過が、新たな史料や日本、イギリス、ミャン…

大雪の日に

今春からスポーツ庁が、勤労者のスポーツ活動への参加を促し国民の健康増進を図る「FUN+WALK PROJECT」をスタートさせる。その第一弾となるのが、スニーカー通勤のような歩きやすい服装を推奨するキャンペーンで、ねらいは、運動不足を感じている人の多い現…