2018-02-07から1日間の記事一覧

「悲情城市」再説(2019初夏台湾 其ノ十九)

大陸からやって来た国民政府の台湾統治は、日本の支配を脱した台湾がこれからどういった方向に向かえばよいかを選択する機会を奪ったことを意味する。日本の敗戦からの四年間、つまり「悲情城市」の描いた期間はそうした機会が失われてゆく過程だった。 映画…