2016-08-25から1日間の記事一覧

『伯爵夫人』

蓮見重彦氏の小説をはじめて読んだ。『伯爵夫人』である。 かねてより谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』を現代日本文学の大傑作と評価するわたしは蓮見氏が二十二年ぶりに書いたというこの小説を読むうち、ときに卯木督助老人が日米開戦前夜にタイムスリップして小…