心にとめている作家でありながらまったくといってよいほど作品を読んだことのない人に堀田善衛がいる。東京大空襲のあと二十七歳の堀田は上海に渡り、ここで一年九か月ほどを暮した。そのかん祖国の敗戦を経験するとともに戦勝国中国の「惨勝」をつぶさに見…
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