2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『サラの鍵』

書店の棚にタチアナ・ド・ロネ『サラの鍵』(高見浩訳、新潮クレスト・ブックス)を見かけた。映画「サラの鍵」(本ブログ2012年1月5日の記事を参照してください)がとてもよかったものだからそのまま通り過ぎるわけにはゆかなかった。 オビには角田光代さん…

「ヒューゴの不思議な発明」

少年ヒューゴは機械人形といっしょに駅の時計塔に暮らしている。大好きだった父が遺した機械人形は壊れていて、それを修理し動かすにはハート型の鍵が必要だ。ある日、ヒューゴはその鍵を持つ少女イザベルと出会う。ところが少女の家へ行くと、思わぬ人物が…

「戦火の馬」

耕作用の馬を求めて馬市にやって来た貧農のおやじテッド・ナラコット(ピーター・ミュラン) が、そのサラブレッドを見た瞬間、あまりの素晴らしさに大金を投じて連れ帰ります。農夫に家計のことなど忘れさせた馬はジョーイと名付けられ、ナラコット家の一人…

『永井荷風と部落問題』

このほどリベルタ出版より拙著『永井荷風と部落問題』(1900円(税別))が刊行されました。御一読、御批評たまわればたいへんありがたく存じます。 どうかよろしくお願い申し上げます。 ◎あとがき抜粋 本書の著者は、30代のほとんど10年を高知県の県立高等…

新宿ー青梅 かち歩き大会

昨日3月11日は親しい若い人たちに誘われて「かち歩き大会」に参加してきました。新宿から青梅までの43キロのコースを歩く大会です。 主催は社団法人青少年交流協会で、文部科学省、東京都等が後援をしています。毎年3月と11月に行われており今回で86回を数え…

昔の歌にはまった!(其ノ三)

二月十五日 夕刻池袋の喫茶店で毛利眞人著『沙漠に日が落ちて 二村定一伝』を読み終えたあと二村定一のCDを聴く。 『沙漠に日が落ちて』は二村の人生の軌跡が丹念にたどられ、またレコーディングの資料が詳細で行き届いている。まちがいなくこれから二村定一…

昔の歌にはまった!(其ノ二)

二月九日 戦前に日本から上海へ渡ったジャズマンの物語「上海バンスキング」に触発されて、日本の男性ポピュラー歌手の鼻祖、二村定一の生涯を描いた毛利眞人著『沙漠に日が落ちて 二村定一伝』を手にする。二村は色川武大の『怪しい来客簿』やエッセイでも…

昔の歌にはまった!(其ノ一)

二月二日 銀座シネパトスの今井正監督特集「どっこい生きてる」と「また逢う日まで」を観たあと並木通りのノエビア銀座ギャラリーで開かれている「モダン東京1930」へ。濱谷浩の写真が二十葉ほど展示されていた。ほとんど、もしくはすべて見ているかカタログ…