2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「間島パルチザンの歌」や「哀しき獣」のこと

昭和三十年代の前半、教職員の勤務評定をめぐって日本の教育界は大荒れに荒れた。なかでもふるさと高知では全国でも有数の激しい反対闘争が繰り広げられ、教職員組合の主要幹部や勤務評定書を提出しなかった校長が懲戒免職処分となった。組合幹部の一人だっ…

「がめつい奴」や雪の根津神社のこと

一月二十四日 ちょっとした懸案事項があり、それが昨日片づいたものだから、うれしくなって急遽散歩をかねて神保町へ出かけ、スターバックスで一時間余り本を読んだあと、神保町シアターで上映の「川口家の人々」の一本「がめつい奴」を観た。一九六0年の東…

初春は荷風から

元旦 朝昼兼用の食事のテーブルにヨーロッパで買ってきたワインを置く。通販で取り寄せたおせち料理の解凍の具合を見るとまことによろしい。 おせち料理といえば永井荷風『あめりか物語』の一篇「一月一日」に東洋銀行米国支店の頭取某氏の社宅での新年会の…

大晦日の「コンチネンタル」

二0一一年締めくくりの映画はシネマヴェーラ渋谷での名画二本立て。まずは「恐怖の報酬」次いで「コンチネンタル」。ともに観てはいるけれどスクリーンでの「コンチネンタル」ははじめて。 アステア=ロジャース映画はオバマ大統領が就任演説で「Pick Yours…

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ジャッキー・グリースン

ジャッキー・グリースン氏をご存じですか。映画ファンならすぐに思い浮かぶのがミネソタ・ファッツ、そう、ポール・ニューマンの「ハスラー」の仇役だった人ですね。なかなかの性格俳優ぶりだった。 ところがこの人にはもうひとつバンドリーダーとしての顔が…

「サラの鍵」

一九四二年ヴィシー政権下のパリ。フランス政府はユダヤ人の大量検挙を行い、強制収容所に送り込む。「黄色い星の子供たち」でも描かれたヴェロドローム・ディヴェール事件(ヴェル・ディヴ事件)で、一九九五年に当時のシラク大統領がフランス政府の責任を…

お年賀

あけましておめでとうございます。 映画と本とスポーツと。 そうそう、散歩と旅も。 無職渡世の身は、いずれも気ままに、粛々と実践しています。 ブログの更新もおかげさまで順調でした。 無聊のなかの充実、健全な退屈といったところでしょうか。 本年もよ…